訪問歯科について
訪問歯科を始めて、約10年位経ちますが自分の診療所と同じ事を施設や患者様のご自宅で行いますが、現場で急な事があると直ぐには対応することが難しいです。
相手のホームグランドで試合をするのと同じで、当然いつも以上に緊張して行っています。患者様の目線に合わせて、話しかける言葉や同じペースで話すとか気配りをしています。自分もいずれは高齢者になるのですから相手の事を最優先に考えて思いやりを持って治療しています。当然よく咬めるようにする技術ももちろん大切です。
患者様がご飯を美味しく食べられるようになった、と笑顔で話してくださる時は、訪問してよかったなぁと、こちらが幸せを頂いています。これからも続けていきますので、よろしくお願い致します。
IPW(多職種連携)で講演してきました。
6月21日、夏至の日に小川町日赤5FでIPWの集まりがあり、今回は私たち歯科医師会の担当で、僭越ながら小生が皆様の前で講演をさせて頂きました。
「オーラルフレイル」について講演をしました。
『オーラルフレイル』は、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下から始まります。早めに気づき対応することが大切です。これらの様々な口の衰えは身体の衰え(フレイル)と大きく関わっています。
日本歯科医師会は、「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿をサポートしてまいります。日本歯科医師会抜粋
要は老化は、足元から始まるのではなく、口元から始まると言うことです。
固い物が食べにくくなったり、むせるなど小さな症状でも早期に発見して老化予防をしていきましょう、それには歯の定期健診を受けましょう。
30分程度の講演でしたが、多職種の方々で学び、今後の仕事に役立って頂けたら幸いです。講演にご協力頂きました皆様方、長峰先生、豊田ケアマネジャー様ありがとうございました。
小田和正さんのコンサートに行きました
5月27日、福島県郡山市にある「ビッグパレット」に小田さんのコンサートに行きました。午前中は新宿の野村ビルで吉田の講習会に参加して、午後から新幹線で郡山まで行きました。
毎年、小田さんのコンサートには参加していて、いつも小田さんの元気をいただいて来ます。私とは10才違いますが、小田さんは今年も会場を所狭しと走り歌い、時には会場に降りて観客と一緒に歌っていました。さすがです。
今回の会場は、平らで天井が高く、一見倉庫!!って感じで驚きましたが、どの席からでもステージがわりと近く、武道館でのアリーナで前から10列目って感じで私の近くまで小田さんがやってきました!おかげで今まで行った会場より一番よく見えました。座席は、パイプ椅子でしたが、通路側に座れたのでほぼ立って見る事ができました。
そして何より、集まっている福島の方々のゆったり感と温かい言葉が最高でした!次回もまたビックパレットへ行きたいです!
GCセミナー講演会その2
前回の続きです。
3番目の講師は、山口朱見先生です。先生は「歯科衛生士が気付き対応する高齢患者の口腔機能低下」という演題で講演されました。
歯科衛生士が、問診する時に、観察、聞き取りし、訴えから状態を見ていきますが、
何か変?!と思うことに注意してみるのが肝要というお話でした。
早速うちのスタッフに伝えます!直観的な事や、経験からくる違和感は大切ですね。
4番目に登壇したのは、平野浩彦先生です。先生は、東京都健康長寿医療センター病院
歯科口腔外科部長を務めています。いろいろな認知症患者さんへの対応を話されました。その中でも。「木を見て森を見ず』的な視点にならないような心掛けが必要。さらにその「森」がどんな季節なのかも視野に入れて、と話していました。
最後に、フランスで始まった「ユマニチュード」の話をされました。それは、認知症患者さんへの対応を「見る」「話す」「触れる」「立つ」という順序で行っていくと、今まで上手くいかなかった患者さんが術者の思う通りに協力的になっていくものでした。
「ユマニチュード」と、私は初耳でしたが、隣にいた愚息は、なんと詳しく知っていました。若い先生は、新しい知識を持っているなぁ、とちょっと愚息を見直しましたが、自分もまだまだ負けてはいられないと勉学意欲が湧きました!!このような講習会に時々出て、新しい知識を持って頑張りたいと思います。
GC友の会 学術講演会 その1
「オーラルフレイル」~歯科医院が取り組む予防と対策
5月20日ベルサール渋谷ファーストで10時から16時まで行われました。
大学で介護等総合的に研修している愚息と行きました。息子と初めて講演会に行けるようになったので嬉しいような頼もしく思えるような気分でした。
最初は、植田耕一郎先生で介護分野ではとても有名な先生で、今回の講演では目玉的な存在の先生です。オーラルフレイルから在宅診療に至る”かかりつけ歯科医”への期待として今回の点数改正で役に立つ点を何か所か説明されて歯科医の頑張りを奮起させる内容でした。
診療所が担当するのは「口腔ケア」と「歯科診療」であるべきです。とおっしゃていました。
次は、開業医の須貝先生です。私と同じ開業医で昼休みに訪問診療をおこなっています。在宅や施設の現場ではいろいろと診療の制限はありますが、「義歯治療のレベルアップ」が必要と力説していました。咀嚼、嚥下まで見なければなりません。訪問診療では歯が残っている方より、歯がすべてない総義歯の方の方が、口腔内もきれいで普通に食事もできている、と言う現実だそうです。一般診療の中では、まず歯を保存する事を目指しますが、訪問診療の場合では、このような結果になりギャップがあるとおっしゃていました。これは、なまじ歯がある方の方が汚れが残り不潔な状態、(自分で歯磨きをする事が困難であったり、口腔ケア不足のため)、総義歯の方の方が食後に義歯を出して洗えるため清潔な状態でいられるという事です。
訪問診療での口腔ケアをもっと普及して、歯が残っている方の方が口腔内がきれいで、食事ができ健康であるようにしたいものです。私どもに口腔ケアをお任せ頂きましたら、ベテラン衛生士と共に喜んで訪問させて頂き、最後まで美味しく食事ができるようにご支援させて頂きます。